Eカップの覆いが外されると、見事に熟れた乙女のふくらみが、瑞々しさを露にして重そうに揺れた。
「先輩のお家はどこなの?」ナナがしおらしく甘えた声で聞いた。 「すぐ近のマンションなんだけど、君の家までどうやって送ろうか考えているところなんだ・・」 「ナナのパパとママ、ふたりとも旅行中だから、心配しなくても大丈夫なの!・・…」 「先輩のお家へ、ナナを連れて行って・・」 「そんな、君の両親が心配するよ!」 「ナナのとっくにHバージョンになっちゃっているし、それに、わたしもうバージンじゃないの!・・」真之の耳元へ、ナナの酔った低い声が、媚びるように囁いた。 「そんなこと、言ってはいけないよ!」 (ナナの愛をあげるって、言っているのに、まったく、こんな男、初めてだわ!) ナナは、口を尖らせて真之の不甲斐なさを呟いた。 しかし、そんな真之の人柄がなぜか愛おしく感じて、一層離れられなくなっていくのである。 眼下の横浜港には、点滅する航路灯の近くを、灯りをつけたコンテナ船が、ゆっくり横切っていくのが見えていた。 真之はボーイの差出すシートにサインをすると、不服顔のナナの手を引いて席を立った。
ふたりを乗せたビートルは、白いタワーの定位置に何事もなかったように爆音を蹴散らせて、いつものスポットに止まった。 真之は道連れの女を運ぶように、階上へ上がって行った。 女を決して弄ぶような軽い男ではないが、愛しい女(ひと)の心は傷つけないという、身勝手な信念に従順なだけに、とかく誤解を与える行動に、彼女たちは悩まされるのだった。
真之の部屋は自分の部屋よりずっと綺麗だ、とナナは思った。 「ここのシャワー室でパジャマに着替えたら、隣の部屋のベッドで休んでださい!」よそよそしく突き放すように話す真之へ、抵抗するようにナナは言った。 「わたし、ひとりじゃイヤです!」 「先輩のいじわる!・・」 「わたし、本気なのに・・」 ナナの瞳を抗議の涙が濡らした。